2012年02月22日

今、中国をどう読むか!

静岡大学第2回市民公開講座に参加しました。

人文学部が、この4月から「人文社会科学部」に名称変更
されるのを記念しての開催ということでした。





テーマが『今、中国をどう読むか!!~現場から見た多層性・多元性』

中国の現場をよく知るお二人による講演は、大変興味深いものでした。

最近の中国の動きを、はらはらしながら見ているだけで、本当の
ところ、中国はこれから世界とどうかかわっていくのだろう?という
疑問を私も持つています。

中国国内には多くの少数民族が存在し、言語もまったく異質という人たちを
中国人として一つにしようとすることへの抵抗があります。


内モンゴル出身の大野 旭(楊 海英)教授は

「モンゴル・日本・中国~関わりあった過去、いきかう現在」
というテーマでの講演。

礼節・品格・名誉を尊ぶ草原の民、モンゴル人は農耕・都市文明に
違和感をもっていた。土地に定着することを好まなかった。
中国の文化大革命で、中国からがどんどん人が送り込まれ、
漢民族がどんどん増やされていくことへのモンゴル人の抵抗。

※大野 旭(やん・はいいん)教授は、「墓標なき草原」という著作で
  2011年第14回司馬遼太郎賞を受賞されています。


中国問題ジャーナリストの藤野 彰氏は

「多元的中国への展望~チベットと客家を通して考える」
というテーマで講演。

チベットでは、焼身自殺による中国への抵抗が報道されています。
客家については、ほとんど知らないことばかりでした。

文化、言語、宗教など異なる少数民族を、中央の画一的な文化
押し付けへの反乱が表面化しているそうです。

中国の経済大国化は進み、アメリカに追いつき・追い越すと言われ
日本の経済順位は、10年~20年後は世界の中以下になるとも
いわれているそうです。

今後の中国の動きに、関心をもって見つめていきたい、と思った次第です。
  


Posted by まころん at 01:33Comments(0)